小百合はドンくさい方だった。
まだ、何もしていないのに空が全てした。
これだと、幹事は一人でいいのでは?って思うのだが。

小百合

小百合と空は幹事なので、グループのLINEの他に二人だけのLINEを作った。
(よっしゃー!)と小百合は思った。これで四歩、空に近づいた気がした。

よっしゃ

飲み会の当日は来た。
皆は食べて飲んで好きに騒いだ。

時間が経ったら帰る人や、個々に次の店で二次会をする人に別れた。
この飲み会で仲良くなった男女で、次の店に行く人もいた。
(カップルが出来ている)って小百合は思った。

幹事の小百合と空は最後まで残っていた。
最後、男二人がなかなか帰らない。
随分時間が経った。

空は小百合に、皆1万2千円づつ置いて帰っているから、それを店に渡して男二人を置いて帰ろうか?って話した。

いつまでも待っているわけにいかない。いつ終わるかわからない。
お金が足りない分は、残っている二人が払う。

それでも、まだ小百合と空は幹事だから少し待っていたが、空が小百合に(俺達、どうする?)と聞いた。

空は男二人を置いて帰ろうって意味で言った。
小百合は空が二人でどこかに行こうか?って言ったと思った。

他にもカップルでどこかに行った人がいるからだ。

小百合は勘違いして(この近くにいい居酒屋が、もう一軒ありましたよ)と返した。
小百合は空に誘われたと思い、恥ずかしそうにしながら言った。

恥ずかしい