物語を書く リリコ 

リリコが物語を好き勝手に書きます。暇な時間に見て楽しんでください。

2021年05月

圭介は急な出張に備えて、お着替えを会社に用意している。今晩はそのお着替えを持って来ていた。茜のマンションに泊まるのだ。見合いした日に外泊したら、いくら鈍感な父でも(今日はまずい事したんだな)って気が付くだろうって思っていた。二人は随分飲んで、茜のマンショ ... もっと読む

その夜、圭介はお口直しに茜を呼び出し飲んでいた。茜は圭介が付き合っている女性の一人だ。今日の見合いの話をして、ひどい目に合った事を話していた。茜は笑いながら聞いていた。圭介には何人もガーフレンドがいた。自分のガールフレンドにする条件は、ズバリ容姿だった。 ... もっと読む

体格のとってもいい女性が、体を震わせながら歩いて来た。一歩、歩くたびに全身が震える。肥満体だからだ。仲人は(あの方です。長持丸子さんです)と言った。圭介は口から泡が出そうだった。まさか、あの人が23歳の丸子なのか。写真はワザとなかったのかって思った。写真 ... もっと読む

見合いの当日、9時に出発なのでゆっくりしていた。8時に母親が圭介を起こしに来た。母は(遅刻じゃないの?二人とも)と言った。圭介は(なんだ、おやじもまだ寝ているのか)って思った。そして母に(今日は10時にホテルで見合いだから、ゆっくりなんだよ)って言った。 ... もっと読む

そして父は(明日見合いだから)と言った。圭介は(その人の学校名や特技や資格や書いた、経歴書もないの?)と言った。父は(長持丸子さんだよ。何でも習っていて、料理や編み物や洋裁や講師の資格を持っているみたいだ。大学もお嬢さん学校の出身だし)と言い、(後でFAXで ... もっと読む

圭介は大学を出て、父の会社に入っている。今は営業職の主任だ。ある朝、圭介が出勤したら後輩が(主任、社長がお呼びです)と言った。圭介は(何だよ)って思いながら、社長室に行った。部屋に入るなり、父は(圭介、おめでとう。圭介、おめでとう)と言った。圭介は何か嫌 ... もっと読む

圭介は中小企業の会社の社長の息子だった。まあ、人よりはいい生活をしていた。父親は、会社の発展の為だったら、何でもやる男だ。父が母と結婚したのは、もちろん資金の為。母は資産家の娘だった。母は美しかったが我儘だった。母は勉強より、遊びが好きで高校を出て働かず ... もっと読む

1年後、千鶴子は麻生孝雄と結婚した。今は桜屋敷で5人で幸せに暮らしている。千鶴子の父、千鶴子、孝雄、千鶴子と孝雄の子供2人だ。千鶴子は、母が命がけで自分のニューヨーク行きを止めてくれたって思っている。もしかしたら、千鶴子に刺されたかもしれない。父がいない ... もっと読む

父は(千鶴子は、麻生さんの事はどう思っているんだい?)と聞いた。千鶴子は(そりゃあ、カッコイイし真面目だし優しいし、いいと思うよ)と答えた。父は(じゃあ、決まりだな)と言い(麻生さんに電話して、結婚前提に千鶴子は付き合うって言うよ)と言った。そして(お前 ... もっと読む

葬儀から2週間経った。晩御飯を千鶴子と父は食べていた。父はさっさと食べて(あの人、麻生孝雄って言うらしいね。いい人だね。)と言った。千鶴子は(女子に人気あるよ)と言った。父は(お父さんは、千鶴子の元居た商社の課長に会ったんだ。二人で会ったんだけど、色々と ... もっと読む

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