ハウスは退院して挙式の日取りも決まった。
毎日、元気で働いているが変わった事は、涼子と疎遠になった事だった。

ハウス藤本は結婚したら、野々村夫婦とは家族ぐるみで付き合いたいと思っていた。
寛貴も涼子も性格が良かった。ハウスは恵まれた職場だと思っていた。

ハウスは婚約者の浅井智子にも、結婚したら野々村夫婦を家に呼ぼうって話していた。

野々村家では、憲一の父親参観日があるので困っていた。
寛貴が、その日行けないのだ。大事なオペがある。
院長が行ってもいいが、年寄りだから憲一が(お前のパパ、お爺ちゃんだ)とか言われて、友達にからかわれないか心配だし。

寛貴は(ハウスに頼む)って言った。
涼子は(ええっ~!)って思った。

驚く

そんな参観の後に、先生との懇談会もあるし他人に頼むなんて。
寛貴は(憲一は成績がいいから、ハウスに懇談会に行ってもらっても大丈夫だろう。恥をかかないよ。)って言った。
寛貴とハウスは元から仲良かった。心臓のオペをしてより絆が出来て兄弟のように親密なっている。