やがてハウスの挙式の日は来た。

挙式


野々村の院長夫婦、寛貴、涼子は招待されていた。
仲人の野々村病院の理事長が、二人の馴れ初めを話していた。

二人は同じ大学で学年が違う。ハウスは28歳、智子は26歳だ。
ハウスが4年生の時、智子は2年生だった。
大学でディスコパーティがあった。
ハウスも智子も参加していた。チークタイムになり、偶然ハウスと智子は近くにいて組んだ。

ダンス


その時、ハウスが智子の耳元で(付き合わないか?)と言ったらしい。
それがきっかけで仲良くなっていったらしい。

でも智子は、ハウスが通っていた大学の大学病院の院長の娘だった。
ハウスは目を付けていたのでは?と涼子は思った。

ハウスはイケメンだから、彼に抱きすくめられて甘いことを言われたら・・・その気になってしまうのでは?って涼子は思った。
ハウスの作戦だったのでは?

智子が大学病院の院長の娘だったら、ハウスがその病院に行くかもしれない。
ハウスは傍にいない方がいいって涼子は考えていた。

もしハウスが病院を移動したいって言い出したら、ハウスに味方に付こうって涼子は思っていた。
二人のお色直しに行く後姿を見て、涼子はハウスに、色んな思いを持っているんだなって感じていた。

後姿

恋しいような怖いような、甘いような油断できないような、どこまでも優しい人のような気持ちだった。
総合してハウスは素敵な人だった。誰から見ても。